
イタイ!子どもが頭痛を訴えた時にする5つの応急処置
子どもが頭痛を訴えると、目に見えない部分なので心配になりますよね。発熱などの症状がないと、逆に軽視されてしまうこともある子どもの頭痛。
辛い症状を早く和らげてあげるために、ご家庭でできる応急処置を集めてみました。
まずは、症状が頭痛だけかどうかを確認します。発熱や下痢、発疹などの症状はないかを見てみましょう。
小さい子どもだとどこが痛いのか自分でも正確にわからないこともあるので、実は中耳炎だったというケースも少なくありません。普段と違うところを注意深く見てあげましょう。
頭痛の種類
症状が頭痛だけだった場合でも、頭痛の種類で対処が変わるので注意が必要です。普段起こる頭痛は、大きく3つに分けられます。
- 偏頭痛…こめかみ辺りが痛む
- 緊張性頭痛…頭全体か、後頭部が痛む
- 群発頭痛…目の奥が痛む
まずどのあたりが痛いのかを確認し、どの種類の頭痛か判断することが大切です。特に子どもの偏頭痛が近年増えており、3歳くらいで始まる子もいるようです。
不規則な生活(特に睡眠不足)やバランスの悪い食事など、生活習慣の乱れが原因になっています。母親など、家族に偏頭痛の人がいると起こりやすいとも言われています。
緊張性頭痛は、ストレスなどで筋肉が緊張したり、自律神経の働きに影響があった時に起こります。心身の緊張をほぐすことが第一です。
群発頭痛は中年の男性に多く、お酒やたばこが原因になるようなので、子どもの場合可能性はほとんどありません。
では、偏頭痛と緊張性頭痛の対処法を確認してみましょう。
偏頭痛の場合
偏頭痛の場合、考えられるのは3つです。
冷やす
まず試してみたい対処法です。こめかみのあたりを保冷剤や冷たいタオルで冷やすと、拡張した血管が収縮するので楽になります。
部屋を暗くする
偏頭痛が起こると、周囲の音や光、臭いなどに敏感になることもあるようです。部屋を暗く、静かにします。
安静に
激しい運動をすると血管が拡張し、偏頭痛を引き起こします。痛くなったらあまり動かず体を休めましょう。
緊張性頭痛の場合
原因に寄って対処法も違ってきます。
温める
緊張性頭痛は、偏頭痛とは逆に血管が収縮することで起こります。肩や首のあたりを蒸しタオルなどで温めることで、血流の改善を促します。
軽いストレッチ
首や肩の緊張をほぐします。好きなテレビ番組の体操や歌に合わせて、軽く体を動かすことで、緊張した体が楽になります。
最後に
いかがでしたか?意外と多い子どもの頭痛についてまとめてみました。頭痛の種類によって対処法が違い、間違えると逆効果になることもあるというのは、ご存じない方も多かったのではないでしょうか。
学校などでは、頭痛で保健室に行っても熱が無い場合は教室に返されたり、さぼりと見られたりすることもあるようです。
しかし、一度偏頭痛が起こると生活に大きな支障をきたすため、自分でもできる対処法を知っておくと安心ですね。
頭痛は、体からのサインです。栄養の偏り、運動不足や睡眠不足、テレビやスマホの見過ぎなど、何らかの原因があって起こるので、生活を見直すきっかけにしたいですね。
これらの応急処置でも収まらないようなら、怖い病気の可能性もあるので、必ず病院で診てもらいましょう。