
子供の咳が止まらない時に注意する3つのこと
4歳と3歳の二人の娘がいるママライターです。突然ですが子供が咳をしてなかなか止まらないことありませんか?
大人でも咳が治まらないのはツラいものですよね。そんな咳を子供たちがしていると代わってあげられないことはわかっていてもついつい出来ることなら代わってあげたいと思ってしまいます。
苦しい思いをしている子供たちにしてあげられることは無いのでしょうか?
そこで今回は子供の咳が止まらない時に注意する3つのことです。
子供の咳の原因は?
「咳」というのは発熱と同じくらい子供の病気には多い代表的な症状です。
咳というのは口から肺へとつながる気道に外部から侵入した異物やウイルス、ほこりなどを体の外へ排除しようとして起こるもので、反射的に起こる人間の自然な防御反応です。
飲み物がうっかり気管の方へ入ってしまって咽てしまったりすることもありますが、咳の陰には何か病気が隠れていることもあります。
1.咳といっても種類がいろいろある
子供が咳をしていたらどんな咳をしているのか注意しましょう。
①咳の音は?
子供が咳をし始めたらどんな咳をしているのかまずは咳の音に注意してみましょう。
一口に咳といっても注意深く聞いてみると乾いた感じで「コンコン」といった音の咳と、「ゴホンゴホン」という痰が絡んだ湿った感じの咳があります。
また注意して欲しいのがまれに「ケンケン」という犬が吠えているような咳をしている時です。こう言った咳の場合、呼吸困難につながることもある重症な病気の症状で咳が出ていることもあります。
また、咳がひどくなると入院して治療する必要がある場合もあります。
②どれくらいの期間続いているのか
咳がどれくらいの期間続いているのかも重要ですので気を付けていてください。その咳をしている期間によっても咳を分類することが出来ます。
子供の咳が急性の咳であった場合3週間ほどで症状が治まりますが、慢性の咳になると8週間以上続きます。また、その間にあたる3週間~8週間くらい続く遷延性の咳もあります。
咳の音の様子や咳が続く期間は子供の咳の陰にある病気を見つけるための重要な手掛かりになりますので、お医者さんにかかった時にきちんと伝えられるようにしていた方がいいのです。
2.咳が出る病気
咳が出る多くの原因は呼吸器系の感染症です。咳の他に何か症状がないか確認してください。
①かぜ
季節の移り変わりの時期など特にかかりやすいかぜ。鼻からウイルスが侵入し感染すると鼻水や鼻づまり、咳などの症状が表れます。
子供から大人まで誰でもかかる可能性があり、一度かかってもまた別のウイルスに感染してしまうこともあります。
②グループ症候群
喉の奥が炎症で腫れて呼吸困難を起こしてしまう危険な病気です。2歳くらいから入学前の幼児期に多く風邪の症状に引き続き起こります。「ケンケン」と犬が吠えているような咳が出るのが特徴です。
③急性気管支炎
気管支まで炎症が及んでいる状態で、ウイルス感染によるものが多く発熱・乾いた咳から始まり、徐々に湿った感じの咳に変化していきます。咳止めや痰が出やすくなる薬で様子をみます。熱が高く膿のような痰がある時は細菌感染も疑われますので抗菌薬が処方されます。年齢に関係なくかかります。
私はたまにこの細菌性の気管支炎になるので、その時に私が感じる症状を書きますので参考にしてください。
まず喉が痛いです。ひどくなると水分を取るのも大変なくらいになり、耳も痛くなります。特に何かを飲み込もうとするときや咳をする時にのどの痛みと同時に耳の奥が痛みます。
さらに口を大きく開けてよく見ると喉の奥に白っぽい膿のようなものが見えることもあります。
④肺炎
咳の他に発熱、多呼吸などが主な症状で、子供の場合は肺炎の原因となるウイルスが年齢によって違います。
新生児期にはB群連鎖球菌や大腸菌などの腸内細菌、1~2歳児は多くのウイルスや肺炎球菌、インフルエンザウイルスが多く、2~6歳では肺炎球菌、インフルエンザウイルスに加え肺炎マイコプラズマや肺炎クラミジアが多くなります。
小学校に入学する頃になると肺炎マイコプラズマや肺炎クラミジアが主な肺炎の原因とされています。
⑤百日咳
三種混合ワクチンの中に含まれており最近はワクチン接種率が上がったために患者数は減少していますが、地域的に小さな流行があることもあります。
乳幼児に多い病気と言われていましたが、小学生以降大人でも感染することが最近ではわかってきました。
3.子供の咳がひどい時に家庭でできること
では子供の咳が止まらないとき、家庭で気を付けてあげられることは何でしょうか?
①部屋の空気をきれいにして、適度な湿度を保ちましょう
喉へウイルスや細菌、異物が侵入しそれを排除するために咳が出るので、部屋の空気がきれいになるように心がけましょう。
室内で喫煙する人はたばこの煙が子供の咳をひどくしてしまうので気を付けてください。また空気清浄加湿器や加湿器なども使用するなど部屋の湿度を適度に保ってください。
②水分をとらせましょう
寝ているときなど咳こんでしまうこともありますよね。風邪などの場合は鼻がつまってしまい鼻呼吸が困難になってくると、自然と口呼吸になり口や喉が乾燥してしまいます。
そのため、夜間でも咳がひどい時は水分を取らせるようにしましょう。この時に、一度に多く飲ませるのではなく、少しずつ何回かに分けて飲ませるようにしましょう。枕元に水分を用意しておくといいですよ。
③上半身を起こしてあげましょう
寝た姿勢で咳がひどい時は気管や肺が圧迫されてしまっているのかもしれませんので、寝ていて咳がひどい時は上半身を起こして気管や肺が圧迫されないようにしてあげましょう。こうすることで痰が出やすくなります。
最後に
いかがでしょうか?咳の原因の多くは風邪などですが、呼吸器系の感染症以外にも咳がでる病気はたくさんあります。家庭でしてあげられることは少しでも咳が出なくていいように気を付けてあげることくらいです。
咳を止めてあげるにはその原因となっている病気を治すことが大切です。
風邪かな?と思っても咳は体の不調や異常を知らせるサインだと思って早めに医師の診察を受けましょう。