
わかりやすい!予防接種の間隔やスケジュールの立て方と注意点
私には4歳と2歳の娘がいるのですが、自分がお母さんになって驚いたことがあります。それは予防接種の多さです。
私の記憶ではこんなに沢山あったかしら?という感じなのですが、今の子供たちは本当に多いですよね。
私が子供だったころは水疱瘡なんか移してもらってこいって親に遊びに行かされたものですが…。今は予防接種を勧められます。
ちょっと大変ですが、子供が病気にかかって苦しむよりはいいかなぁと考え予防接種をしていますが、これが結構大変なんですよね。
集団接種と個別接種の兼ね合いも考えて予定を立てなくてはいけませんし、単独接種にするのか同時接種にするのか、また予約してあっても急に子供が体調を崩してしまったりと、時には予定通りにならないこともあります。
でもやらなければならないので、今回は私が実際にやっている予防接種のスケジュール管理の方法を紹介したいと思います。まずは予防接種についての基礎知識です。
予防接種のワクチンには種類がある
予防接種にはまず大きく分けて生ワクチンと不活化ワクチンの2種類があります。
生ワクチンとは…(次の予防接種までの間隔は27日以上あける)
生ワクチンは病原体は生きていますが、病原体となるウイルスや細菌の病原性を弱くしてあります。そのためこの生ワクチンを接種するとその病気に自然とかかった時とほぼ同じ免疫力がつきます。
病原性を弱くされたウイルスや細菌が少しずつ増えるので、予防接種後病気にかかったような軽い症状が出ます。
代表的な生ワクチン…MR(麻しん風疹混合ワクチン)・麻しん(はしか)・風疹・おたふくかぜ・水疱瘡・BCG(結核)など
不活化ワクチンとは…(次の予防接種までの間隔は6日以上あける)
不活化ワクチンは病原性をなくしたウイルスや細菌を使ったワクチンで生ワクチンに比べて免疫力の付き方が弱いため、複数回の摂取が必要になります。ポリオは以前は生ワクチンでしたが、最近は不活化ワクチンになっています。
代表的な不活化ワクチン…DPT-IPV四種混合(D:ジフテリア・P:百日せき・T:破傷風・IPV:不活化ポリオ)・DPT三種混合(D:ジフテリア・P:百日せき・T:破傷風)・DT二種混合(D:ジフテリア・T:破傷風)・日本脳炎・インフルエンザ・A型肝炎・B型肝炎・肺炎球菌・不活化ポリオ・ヒブワクチンなど
この他にトキソイドといって細菌の産生する毒素を取り出し、毒性はないものの免疫力を作る能力を持っているものもあります。ジフテリアや破傷風はこのトキソイドですが、不活化ワクチンとして分類されています。
定期接種と任意接種がある
乳幼児期に受ける予防接種には定期接種と任意接種があります。
定期接種は予防接種法によって接種が推奨されている予防接種のことです。もう一つの任意接種は個人の意思で受けるか受けないか決めることが出来ます。
大きな違いとしては定期接種は無料で受けられる自治体がほとんどであることと、予防接種を受けて万が一、重い副反応が生じた場合は国から保証してもらえるということです。
一方任意接種は自費で受けるものがほとんどで自治体によっては独自に助成しているところもあります。
そして重い副反応が生じた際の補償は国ではなく独立行政法人医薬品医療機器総合機構というところからの補償であり、定期接種と比べて補償額は少なくなります。
スケジュールの組み方
ではスケジュールを組んでみましょう。
まず縦軸に子供の年齢、横軸に月例とその時に何月になるのかを書き込みます。そして次に0歳の時から受けられる予防接種を先に書き込みます。予防接種の間隔は日数がほぼ決まっているもの以外は間を1ヶ月開けるようにしています。
娘の場合は当時BCGが集団接種だったのでそれをまず書き込みます。BCGは生ワクチンで27日以上あけて次の三種混合の予定を立てます。この時に予防接種名と何日以降接種可能なのか日付も入れるとよりわかりやすくなります。
三種の1回目から次の計画を立てます。この時、三種混合とポリオは同時に接種を受けることが出来るので三種の2回目とポリオの1回目を同時に接種しています。
注射の本数は変わりませんが、子供を予防接種に連れていく回数を減らすためです。その後も同じようにして計画を立てます。
ポイントは計画をまとめて立てないことです。始めにも書きましたが子供が急に体調を崩してしまうこともあるからです。
そのため一つ受けたらその次の予定を書き込むようにします。今日受けたから次はこのあたりで一回という風に更新する方が管理はしやすいです。
また日本脳炎のように間隔が「20日から56日間隔」でと決まっているものがあります。
その場合は前に受けた予防接種から計算して何月何日以降なら接種が可能なのか最短の日付でまず書き込み、接種の間隔が決まっているものはその最長の日の日付も書き込みます。
矢印で表にここからここまでと線を引いて日付と予防接種名を書き込むといいと思います。
終わった予防接種のところには子供にシールを張ってもらったり、スタンプを押してもらったりすると終了したことも一目でわかります。