
七五三のお祝いはどうする?-七五三参りの常識・非常識
11月は七五三ですね。私には4歳と2歳の娘がいますが七五三のお祝いをしたことがありません。上の子は写真撮影だけで済ませてしまいました。でも子供にとっては一生に一度のことですものね。
大事な記念日であり、健やかな成長を願う親としてはやっておかなければいけないのではないかと一念発起し今年3歳になる次女のために七五三について調べてみました。
七五三ってどんな日?
子供にとっては千歳あめがもらえる日です。
しかしきちんとお祝いをするには意味があったのです。今は医学も発達していますが、江戸時代以前は乳幼児の死亡率が高く七歳までの子供は神の子とされていたそうです。
そして七歳になって初めて人間社会の一員として認められていました。
三歳 | 男女 | 髪を伸ばし始める「髪置き」 |
---|---|---|
五歳 | 男子 | 初めて袴をつける「袴着」 |
七歳 | 女子 | 帯を使い始める「帯解き」 |
これが明治時代になり今のような七五三のお祝いとして定着したようです。
どうやって祝ったらいいの?
子供が健やかに成長したことを喜び、これからの成長と幸せを願う七五三。
一番大切なのは喜び祝う気持ちです。有名な神社が近くにあればお参りに行くのもいいですね。でも、わざわざ遠くまで行かなくても近くの神社をお参りしたり、家族で食事をしたり、この機会に家族写真を撮るのもいいですね。
一般的には神社でお祓いを受け、祝詞をあげてもらうのですが、お参りするだけでも大丈夫です。
また祝う日も都合のよい時でかまいません。二十八宿という占いの最良の日だからとか諸説ありますが10~11月の都合のいい日にお祝いすればいいみたいです。
着物を着てお参りとなると子供にとっては大変なことですから、着物でも暑くなく子供の気力体力が持つ範囲で無理がないようにしたいものですね。ちなみに服装は洋装でも和装でも大丈夫です。
お祝い返しもどうしたらいいのか悩むところですが基本的にはお返しは必要ないようです。地域の慣習にもよりますが、子供のお祝いなのでお返しをする場合は菓子折りや赤飯など子供の名前で内祝いとして贈るのもいいかもしれません。
私の娘も実家からお祝いを頂きましたが写真館で撮った写真をミニアルバムにしてくれるサービスを利用しそのアルバムを贈りました。
神社には予約を
七五三の時期はどうしても神社が込み合います。特に休日で大安となると大変な混雑が予想されます。神社でお祓いや祝詞をあげてもらう場合には前もって予約を入れておきましょう。
神社への謝礼の金額も相場は3,000~10,000円くらいですが既定の金額が決まっているところもありますので予約した時に確認しておきましょう。ご祝儀袋には子供の名前と年齢を記入し、表書きは「御初穂料」または「御玉串料」です。
蝶結びの紅白水引のものか白い封筒でお渡します。
神社参拝の常識
最後に知っておきたい神社参拝の常識です。
大人になってもなかなか学ぶ機会のない神社の参拝の仕方ですが、この機会にマスターしてみてはいかがでしょうか。
1.鳥居の前で一礼
鳥居の中は神様のテリトリーなのでお邪魔する前に一礼しましょう。
2.鳥居の端を歩きましょう
鳥居は神様の通る道なので中央は神様のために開けておき自分たちは端を歩きます。
3.お清めは最難関です
そして一番難しいのが神社の入口付近にある手水舎(てみずや)で穢れを清めます。
①右手で柄杓をとり水を汲み、左手を清めます。
②次に左手に持ち替え右手を清めます。
③柄杓を再度右手に持ち替えて左の掌に水を受け、口を漱ぎます。直接口をつけないようにしましょう。
④口を漱ぎ終わったら再び左手を清めます。
⑤使った柄杓を柄を下にして縦にもち残った水が柄を伝うようにして柄を清めます。
使った柄杓をもとの場所に戻して終わりです
4.いよいよ参拝
①まずは一礼し鈴があれば鳴らします。呼び鈴みたいなものですね。
②次にお賽銭を静かにいれます。投げちゃダメですよ。
③二礼二拍手一礼を行います
5.帰るときも鳥居の端を通り、鳥居を出たところで再度神社に向かって一礼
出雲大社など一部参拝の方法が違う神社もありますが、これで一般的な参拝は終わりです。
祝詞を受ける場合は拝殿にあがって神事を受けるわけですがこの場合は祈祷の内容によっても違いますので神社での指示に従ってくださいね。
最後に
七五三のお祝いについて少しはお役に立てたでしょうか?
何はともあれ子供の成長を喜び更なる成長を願う行事ですので、あまり肩ひじ張らずに子供を第一に考えて素敵な思い出を作れるといいですよね。