
日本脳炎ワクチンの予防接種にあたって注意すべきポイント
たくさんある予防接種の中の1つ、日本脳炎。
少し前までは日本脳炎の予防接種を受けた後に副反応が出たという事で、国からはあまり勧められていませんでした。
ですが今はこれまでどおり接種する事を薦めています。急に勧められても不安になりますよね。そこで、日本脳炎とはどんな病気なのか、副作用や日本脳炎ワクチンについてお話します。
日本脳炎とはどんな病気?
日本脳炎は、日本脳炎ウィルスによって発症する病気で、日本脳炎ウィルスを持った蚊に刺されることが原因とされています。
病気の症状としては、高熱が出たり、けいれんや意識障害を起こしたり、などがあります。さらに重症化してしまうと、脳炎になったり、重い後遺症を残したりする事もあるとても怖い病気なのです。
日本脳炎が流行っているのはアジア地域が中心です。海外旅行や仕事などで行かなれば大丈夫と思うかもしれませんが、日本でも感染する可能性が全く無いわけではありません。
もし日本脳炎にかかって重症化してしまったら?と考えると、小さなお子さんをお持ちのお母さんは心配になりますよね。日本脳炎にかかって重症化しないために大切になってくるのが予防接種というわけです。
日本脳炎ワクチンについて
日本脳炎の予防接種は不活化ワクチンです。定期接種になったので、費用はかかりません。接種の回数は合計4回で、第1期が2回、第1期追加で1回、第2期が1回となっています。
初回は3歳~4歳の間に接種するのが良いとされています。1~2週間の間隔を空けて2回接種します。第1期の追加は、そこから1年後に接種します。第2期は9歳~13歳で接種します。
他の予防接種との同時接種も出来ますし、不活化ワクチンなので、接種後6日間空ければ他のワクチンも接種出来るようになります。
そして、これまで接種を勧められていなかった時期に生まれたお子さんは、20歳までワクチンを接種出来るという特例措置もあります。
自分のお子さんの母子手帳を確認して当てはまった方は、どのように接種していけば良いかをかかりつけ医に相談してみると安心かと思います。
副作用とはどんなもの?
ワクチンを接種した後、接種したところが少し赤くなるなどの症状が1割くらいの人に出ます。さらに重症な場合だと、発熱、嘔吐、けいれん、脳症などの症状が出ることもあります。
これらの副反応が出るのは、接種直後から3日以内が多いようです。ですが、これらの症状はワクチンと直接関係しているかどうかは分かっていませんし、現在使われているワクチンは、安全性がしっかりと確認されています。
接種当日はお子さんの体調や接種後の様子などをしっかりと見てあげてくださいね。
最後に
日本脳炎ワクチンの予防接種を受ける際には、接種前に貰う同意書をよく読んでワクチンの効果や副作用などをしっかりと確認しましょう。
そして疑問や不安な点があれば、かかりつけ医に相談してから接種することをオススメします。